前回のかんころ作りに引き続き、
かんころ餅づくりの様子をお届けします。
かんころ餅作りはどの家庭も大体朝の8時くらいから集合がかかり、
みんなでスタートしていきます。
まずはせいろで餅米を蒸し始めます。


そしてかんころの葉(さつまいもを薄くカットして天日干しにしたもの)を程よくお湯で戻した後、
せいろに餅米とかんころを合わせて
もう一度しっかり蒸していきます。
この蒸す作業が本当に難しい。
硬ければ撹拌するための機械が動いてくれないし、
柔らかくても成形する難易度がかなり上がってしまいます。

餅製造機に餅米とかんころを入れてペースト状にしていきます。
その際に加えるのが、
すった生姜、胡麻、砂糖です。
家庭によってはペースト状にしたよもぎを加えるところもあります。
それぞれの量はお好みですが、
砂糖に関しては最低でも1kg(!)
多いところでは1.5kgほど加えます。
この作業が終われば、成形をしていきます。
かんころ餅ならではのこの形を「海鼠(なまこ)型」と呼びます。
これが本当に楽しい!
指の形や皺がつかないように
手のひらでコロコロと転がしながら形を整えていきます。

納島で作られるかんころは
全て親族などへの贈り物として作られています。
なので販売分はありません、、
ただ、ご家庭でもそれらしいものは作れます。
スーパーで売っている切り餅(お湯で戻しておく)と、干し芋、少しのお湯、生姜、砂糖、胡麻をミキサーに入れて撹拌するだけ!
餅粉にとって成形すれば完成です!
ぜひご家庭でも五島の味を体験してみてくださいね。