12月の頭は出張で1年ぶりに関西に戻り、実家に滞在しました。
私の実家は大阪のほとんど和歌山と奈良寄りの、
大阪唯一の村が近くにあるという田舎町です。
移動中、博多駅や大阪駅を歩くたびにあまりの人口の多さに
普段二次離島で暮らす私は「しんどいしんどいしんどい、、」と呟いていたのですが、
山に囲まれた地元の景色には本当に癒されました。
やっぱり田舎はいいなぁ〜と思っていたのですが、
納島との暮らしの違いに驚くこともありました。
それは生ゴミの捨て方。
私の実家は集合住宅で、親は畑などは一切やっていません。
そのせいもあってか、生ごみを捨てるときに
スーパーでわざわざ購入した生ごみ用の小さなプラスチック袋に入れて、
それを更に燃えるゴミのプラスチックゴミ袋に入れて捨てる、が当たり前。
私も島に来るまでは、ずっと集合住宅に住んでいたので
同じように捨てていました。
しかし、島に移住してからは生ゴミはコンポストが当たり前。
そこで改めて、栄養がある自然の有機物を土に返さずに捨てて燃やすことの不思議さ。
生ゴミは水分をたーくさん含んでいるので燃やす際に出るCO2の排出量が
普通の紙ごみなどの数倍になって環境負荷がすごいという当たり前のことに気づかされました。
なので久しぶりに母が生ごみをバッグインバッグしている姿をみて思わず
「ヒイいいむだぁぁっぁぁ」と思わず声が出ました、、
「集合住宅 コンポスト」などで検索すると、、キエーロなるものが出てきます。
さすが北欧生まれなだけあってデザインはとっっっても素敵なのですが、高いんです。
DIYも可能ですが、一般家庭で電気工具や木材が揃ってるのも稀だと思います。
(そのために買い物するのも面倒じゃないですか、、)
エコやエシカル=でもお高いんでしょ?なんか意識高い人、お金に余裕のある人たちの嗜みでは?
みたいな印象を持っている人も多いと思うんです。
(実際は全くそんなことはないです。だって納島で当たり前なんだから!笑)
有機物が土に還るという原理さえ分かればめちゃくちゃ安く、簡単に作れます。
ダンボールで作っている自治体もあるので是非参考にしてみてほしいです。(ただ耐久性がない、、)
今回私がコンポストを作るために用意したのは
・使い古されたりんご箱(メルカリでも買えますし、果物屋さんでもらえたりもします。)
・公園の土
・近所の枯葉や枯れ枝
・納豆二つぶ
・私が保育園のときに使っていたと思われるレジャーシート(蓋代わり)
・実家にあった黒土
です。りんご箱はメルカリで買いましたがそれ以外は無料。
このコンポストは納島でも作ったバイオトイレと同じ仕組みで、
微生物が生ごみを分解して土に還してくれるというもの。
出来るだけ細かく生ごみをカットし、土の中に入れて混ぜて、最後に土を被せて終わりというとってもシンプルな仕組みです。
しかも、揚げ物でめんどくさい廃油の処理もこの中に入れてあげれば
菌が活性化して生ゴミの分解スピードが上がります。
一番多い「虫が寄って来るのでは?」という質問も、
2cmほど高さが出るようにしっかり土を覆い被せてあげれば大丈夫。
少しのコバエも気になるようであれば、木箱の淵にぐるりとハッカ油を垂らしてあげればいいですね。
私の実家では大体1ヶ月ごとに画像の上側と下側に生ごみを入れる場所を交代しています。
上側は既に12月いっぱい生ごみを入れて、上から黒土をしっかり被せて分解待ちをしている方。
下側が1月に入ってから生ごみを入れて混ぜている方。
納島で学んだことを活かして、実家に還元できたことが嬉しかったです。
母はこの土を使って価格高騰が止まらないレタスやキャベツを育てることにチャレンジするみたいです!
これを読んでくださっている集合住宅に暮らしている方はぜひ試してみてください。
循環してるって気持ちがいい〜と感動します。