さあ前回の続きです。
急斜面を降りていき、磯場に着くやいなや
お母さんがカギと呼ばれる道具でおもむろに岩場の間を掻き出し始めます。
周りを見渡せば島内人口半分くらいの島民が既に真剣な面持ちで収穫しています。
私たちがまさかの一番最後に到着してたみたいです。出遅れたか、、
この時点で私は「もうほとんど残ってないだろうなぁ」と想像していました。
そんなわけないことをこの後見せつけられます、、
さて、何よりも驚いたのが島民の本気。
強風をもろともせずまっすぐに海へザブザブと入っていき腰まで浸かっています。
何度も言いますがこの日は本当に寒かった、、!
しかし島民、海まで入れば次は大きな岩を一つずつゴロゴロとひっくり返して行くではありませんか。
岩の裏にうえじと呼ばれる鮑の子供の様なものがあります。
みんなそれが欲しくてひっくり返すんですね。
私も見よう見まねでひっくり返すも一瞬で体力がなくなり
うに探しにシフトします。(うには岩と岩の間やその下にいる)
ここでも驚いたのですが、
はじめは「えー全然いないよー」とぶつぶつ言いながら作業する私を見兼ねて
お母さんが「その石と石の間の下におるから。」とまるで透視しているかのように言うではありませんか。
そして実際にそこをのぞいてみると、、、
((((いる!!!!)))))
この後もお母さんのアドバイスをもとにうにを探しますが
「納島、めっちゃうにがいる!!!!!!!!!!」
島民に聞いてみるとこの豊富なうにめがけて磯の3日目以降は島外の人も納島へやってきます。
(3日目以降大丈夫みたいです。お客様ももちろん参加費を払ってタオルをゲットすれば参加ok!)
あっという間に籠にうにが溜まりました。
「もう十分!帰ろう!!!!しっかり体験させてもらったぞ!!!!!」と
お母さんを探すとすーごい遠くまで行ってる、、全然帰る気がない、、
この時点ですでに3時間経過。
疲れてしゃがむと目線の先にはたくさんのうに。
「もういらないのに、、」と思いながらも、
見つけたら採らないといけないという謎の感情に追い立てられて
エンドレスうに採集
最終的に寒さと風に当てられて体力も気力も0に、、
誰よりも遅く参戦した私は誰よりも早く家路につきました。
でもまだ終わりません。
この大量のうにと貝をその日のうちに綺麗に掃除したり茹でたりしないといけません。
「お母さん、、これ全部あげるよ、、」とかなり無責任な電話をすると
「何を言っとろうが!ちゃんと処理して実家へ送ってやれ!」と普通に怒られました。(当たり前)
(つづく)