皆さんこんにちは。
突然ですが、生きていく上で大切なものって何だと思いますか?
人それぞれ色々あると思いますが、、
私が納島に移住してから、
それが何なのか、はたと気づくことがありました。
それは「トイレ」です。
納島には桜の木がたくさん植えている素敵な丘の上や
見渡す限り水平線の美しい野っ原など
島歩きやキャンプに持って来いな観光スポットが点在しているというのに
トイレがないのです、、。
実際キャンプで滞在して下さったお客様にも毎回ご足労をかけてしまい、、
どうにか出来ないものかと頭を悩ませていましたが
閃きました。
「バイオトイレだ!!」と。
日本で暮らしていると特に、どこにでもあるのが当たり前なトイレ。
なのでトイレについて私が「意識」をしたことは日本ではなく、
はじめて意識をしたのは
18歳でニュージーランドにファームステイに行った際、
衝撃的な出会いを果たしたバイオトイレがきっかけです。
ここではバイオトイレを作ることも体験しました。
下水処理の技術が充実した日本では出会う機会はほとんどないかな、と思いますが
バイオトイレはその名の通り、
微生物に分解してもらって糞尿を追肥化する、水が一切いらないトイレ。
作り方は様々ありますが、基本的にはとてもシンプル。
穴を掘って(大きな壺やバケツを使う人もいます)下に
微生物分解を助ける枯葉や木屑を入れるだけ。
用を足したあとは、そのファームだったら
何もしないか、土を少し被せるか。だけでした。
綺麗な日本の水洗トイレしか経験したことがなかった私にとって正直抵抗感しかなく、
また匂いが、、辛い、、そして見た目がワイルドすぎる、、
と主にこのワイルドトイレが原因で「早く帰りたい」と嘆いていました。笑
しかもそれを肥料にしている様もまた衝撃的。
どういう原理で?という理由を深ぼるよりも抵抗感がまさり
「自然は美しいけれど、自然の中で暮らすことは決して美しいことばかりじゃないんだな、、」という学びだけ得て帰国しました。
それから帰国後あっという間に8年が経ち、
すっかりバイオトイレなんて忘れていた私は
またバイオトイレに出会うことになります。
それは長野の素敵な山小屋。
その山小屋では水道はもちろん通っておらず、
食器を洗うのも、顔を洗うのも、もちろんトイレも
山の水が貯められたタンク3つで宿泊中は賄います。
さて肝心のトイレ。
「バイオトイレリベンジだ!」と気合を入れて使用してみるも
全然嫌な匂いがしません。まっっったくです。
そこでは用を足した後には木炭の灰をたっぷりとかけます。
それが功を奏しているのか、私のバイオトイレへのイメージが
ポジティブなものに一転します。
ここからバイオトイレが持つ、「自然との繋がり」を学び始めるきっかけになります。
(つづく)