皆さんこんにちは。
前回のバイオトイレの続きです。
バイオトイレを調べていると
よく目にする資料は江戸時代の暮らしについて。
今でこそ下水処理システムが充実していて
うんちやおしっこをした後のことなんて何も考えずとも
レバーをひねれば跡形もなく消え去ってくれますが、
江戸時代はこの糞尿を「宝物」のように扱い、ビジネスに利用していたというから驚き。
「下肥(しもごえ)」と呼ばれる職業の男性が
トイレの下に溜まった糞尿をおけに移し、
それを農家さんに持っていき、
農家さんに買い取ってもらい、
農家さんはその糞尿で追肥を作って米や野菜を育てていたのです。
急にうんちやおしっこの話でなんだなんだと驚かれたかもしれませんが
私が何が言いたいのかというと
うんちやおしっこは「自然に還る」ということです。
そして水が必要ないということ。
特に水道管がどこにでも張り巡らされているわけではない、
限られた方法やあるもので上手くやりくりをする文化が根強い納島の風土にぴったりなのでは?
そしてもしかしたらこのバイオトイレを作ったことにより、
丘の植物に栄養が行き渡り、そこで育てている枇杷がもっと美味しくなったりしないかしら、、
なんて想像してみたりもします。
実際納島島民に説明資料を作って見せた時も
「あー昔はこんなんやったもんなー」
「あったら助かるーみんなで金比羅さん(ピクニック)もできるね。」(現状はトイレがないので男女別れてピクニックを行っています。)
「災害時にもこれは役立つもんね。いいと思うよー」
と元々の馴染みもあり、島民にはすんなり受け入れてもらいました。
とにかくこのバイオトイレを作る際のキーワードは
「納島・小値賀にあるものだけで作る」
「シンプルな構造で作る」
以上!です。
そうすることによって、
またあるもので、すぐに、誰でも、簡単に直すことができるから。
次回は実際何が必要で、どのように作るのか、
現場の様子を写真でお見せしながらレポートします。
(つづき)