磯体験レポート最終回です。
疲れ切った体に収穫した海産物があまりにも重くて
「やっぱりお母さんたちが見ていない隙を狙って
自分の分をお母さんたちの籠に少しずつ入れたらよかった、、」と後悔しながら
なんとか家に持ち帰ります。
もちろんそれで終わりなはずもなく、
その日のうちに全て処理しなければなりません。
そうです。この大量のうにの殻割と
鮑の子供のような「うえじ」と
あとは、なんだかよく分からない「湯たんぽ」みたいな名前のすごい赤い貝の塩茹で作業、、
磯は完全に丸一日作業です。
これは1人では無理だ、、ということで
近所の同じく磯に行っていた家族のお宅へお邪魔して
そのお家で収穫したうにの殻割りを手伝う代わりに、私の収穫した分も一緒に割ってもらえることに、、!やった!!!!!
しかも、うえじと湯たんぽはその家のおばあちゃんに茹で作業をお願いできることに!やった!!!!!!!!!!!
「今さっき終わったところやのに、、」とおばあちゃんに今まで見た中で一番渋い顔をされましたが
なんとか茹でてもらえました!
味見の結果、うえじ、柔らかい!湯たんぽ、めっちゃ硬い!
一生咀嚼し続けられそうな噛みごたえを楽しみながら
ウニの殻割作業に集中します。
写真に撮られていることに気づきませんでしたが
私こんなに怖い顔しながら作業してたんですね、、
なんたってこの家の母に「身を崩すな。」とプレッシャーをかけられています。
いつもお世話になりまくって甘えまくっている分、崩すわけにはいきません、、!
けどこの実をほじる作業はとても楽しかったです。
ほじった実は食べれる部分と内臓が混ざっているので
分別チームに分けてもらいます。
そしてみんなで何時間集中したでしょうか、、
長い戦いの末、ようやく全ての工程を完了させて
私もお母さんもしっかり体調を崩しました。笑
そう。磯はそれくらい過酷なのです。
ただその後の二日間はとても穏やかなお天気日和で
「なんで昨日行ったの?今日行けばよかったのに」と会う人会う人みんなに言われました。
でも体験してみてよかったなぁ、と振り返れば思います。
だってこんな機会は山育ち都会暮らしだった私には想像できなかった体験。
今回手解きしてくれたお母さんたち、本当にありがとう。
磯体験で、また納島の歴史に触れられた気がします。
そして今年の母の日は泣きながら採取したうに瓶になりました。(実家の母歓喜!)
(おわり)