2024年の10月は小値賀本土で行われているアーティストインアイランドプログラムの
代表アーティスト「マリケさん」と運営メンバーが納島に来島しました。
現在マリケさんは小値賀本土で滞在され、島の人と交流を深め、暮らしを体験しながら、作品の制作を行なっておられます。
妖怪や霊からインスピレーションを受けた彼女の作風は
怖いんだけど、どこか日本人の私たちにも通ずる感覚がありどこか懐かしく、そしてかっこいい!
そして彼女の活動をサポート、キュレーションしているのが布袋座チームです。
そもそも布袋座とは?
「明治40年、小値賀町には800人が収容できる廻り舞台付きの大劇場「布袋座」がありました。
当時、娯楽や大人数が収容できる施設がなかった小値賀の文化拠点となり、歌舞伎、芝居、サーカス、映画などの興行や小学校の学芸会、住民の演劇会、成人式等が催された劇場で多くの町民から親しまれていました。
そんな小値賀町の最盛期を共に歩み、文化振興に大いに貢献してきた劇場・布袋座ですが、高度経済成長期の影響もあったのか、時代の趨勢と建物の老朽化により、昭和40年代に解体されました。」
布袋座は当時の活気を懐かしみ、現代版・布袋座として2019年に小値賀町の文化振興に貢献していく団体として発足された、小値賀町民で構成されたチームです。
今回は、11月に開催予定のお化け屋敷を題材としたマリケさんの展示の制作のため
納島のお母さんに島にまつわる妖怪や言い伝えのヒアリングを行いながら
納島落花生の殻割りのお手伝いを一緒に体験して頂きました。
お手伝いをしてくれた人たちはみんな物作りの仕事に携わっているだけあって
手先がとても器用!
リズムよくスピーディーに殻を割る音が全方位から聞こえます。
ひとりだと一杯の桶だけで5時間ほどかかる落花生の殻割りが、楽しくあっという間に終わり、
納島のお母さんもとても喜んでくれました!
そして最近感じるのは納島島民が様々なバックグラウンドの方々との交流をさらりと受け入れること。
わたしが翻訳したり間に入って何かする必要もなく、上手にコミュニケーションを取って笑い合っていること。
お盆や正月に帰って来られるお孫さんや子供さんが「お母さん(おばあちゃん)こんなにコミュ力高いと知らなかった!」と驚かれます。笑
今年も様々な方と交流できる機会を増やして、
島民みんなで楽しんでいければと思います。