小値賀島の子育てサークル「irodori」さんのご企画のもと、納島でとても素敵なイベントが開催されました。
なんと今回は、納島のお母さんたちが講師として主役に立ち、島の春の味覚「よもぎ団子」づくりのワークショップを納島の公民館で行いました。

普段は静かな納島に、町営船さいかいから続々と親子連れが降り立ち、島内が一気に賑やかに。
参加者はトータル20名以上にのぼり、キャンセル待ちが出るほどの人気イベントとなりました!
納島に住んでいる私たちにとって、町営船から子どもたちが次々と降りてくる光景はとても新鮮で、大迫力です。
ここには現在、島内から学校に通う子どもはおらず、子どもの声が日常的に聞こえる場所ではありません。
だからこそ、島民にとってこの日は本当に特別な一日だったのではないかと思います。
参加してくださった方々の8割が「初納島」ということもあり、「こういう機会がないと、やっぱり来るハードルは高い」とのお声も。
今回のように、具体的な目的があって島を訪れていただくことで、「来るきっかけ」が生まれるのだと強く感じました。
イベント終了後、参加されたお母さんからこんな言葉をかけてくださいました。
「協力隊がいなかったら、このイベントはできなかったと思う」
これは協力隊として活動している私にとって、重く、そしてありがたい言葉でした。
よく「地域活性化」や「関係人口の創出」が協力隊の役割と言われますが、
実際に何をどうすればそれが実現できるのか、日々模索しています。

でも今回、外と内をつなぐ“橋渡し役”として、誰かの行動のきっかけになれていたのだと感じられ、協力隊の存在意義を強く実感しました。
島の中だけでも、島の外だけでも実現できない企画。
外の声を丁寧に島に届け、島の想いを外の人に伝える。
そういった地道な橋渡しが、関係人口の創出という目に見えにくい効果を生んでいくのだと思います。
(つづく)