イベントでは、大人も子どもも一緒になって団子を丸めて、蒸して、
島のお母さんたちがていねいに伝えてくれたレシピで、春の味を作り上げました。
小さな子どもたちの笑い声、ちょっとした喧嘩(でもすぐ仲直り!)、
そして参加者のお母さんたちが協力しながら作業する姿。

島のお母さん、小値賀から来たお母さん、そして子供たちみんなが一体になって、
おいしい春の思い出ができあがっていく光景は、本当にあたたかくて、心に残るものでした。
事故も怪我もなく、終始穏やかで、みんなが自然に助け合っている姿が印象的でした。
最後には、食べ終えたよもぎ団子の葉っぱを、納島のシンボルでもあるアコウの木の根元へお返ししました。
食べものをいただいた感謝の気持ちと、自然への敬意が込められた、静かで美しい時間だったと感じます。

このイベントを通して、私は「循環」を感じました。
自然の恵みをいただき、それを手で調理し、みんなで味わい、また自然に還していく。
そしてその過程で、島の文化が次の世代へと受け継がれ、人と人のつながりが芽生える。
まさに、納島の自然と文化と人のすべてがゆるやかに循環しているような、心地よい一日でした。
改めまして、この機会をくださったirodoriの皆さん、参加してくださったご家族の皆さん、そして納島のお母さんたちに心から感謝です!
これからも、納島という小さな島が、誰かにとって「また来たい場所」になるように、
協力隊としてできることを一つひとつ積み重ねていきたいと思います